ゆるやかに内と外がつながる家

少し住まい側でこだわって設計してもらったところを記してみたいと思います。

こだわったのは、北東側に大きくあけた窓から見える山のある景色と、本です。家の北東側はほとんど窓です。ダイニング、2Fのワークスペースから、いつでも眺めながら過ごすことができるそんな暮らしを思い描いていました。

東京の戸越の生活は、合計すると8年ほどでした。気に入った街でしたが、家の中で心を落ち着けて考えを深めるのには向いていませんでした。もし、住まいを1から設計できるなら、家の中にいながらも、家の外側と向き合えるできる時間が欲しいと思いました。

幸いにも、KADOTA DESIGN STUDIOの門田さん、純粋リアルエステートの原さん、中村さん、ワイズホームの本田さんと現場の監督さん、職人の皆様の知恵とご尽力でそれをかなえための第一歩を踏み出すことができました。

入居してから私たち家族は人間も猫も、日々大きく開いた窓から移ろう緑と空、本たちを眺めながら外側の世界を感じています。

働き方も変化の中にあり、自宅からリモートで仕事をすることも増えました。なかなかモードを切り替えるのは難しいところですが、思考のスイッチを切り替えたい時に外側の風景の存在がいい影響を及ぼしているように感じます。野菜が育ってきたら、キッチンから今日はあの野菜を料理で使ったら美味しいのでは、と即興の楽しみ方もできるかもしれません。

家と縁側、庭、その先にある山川、空との関係性を上手くつかげて暮らしていくために、これからも植栽や縁側の活かし方、そもそもの過ごし方など、工夫してみたいです。