ホームセンターで必要なものを一通り揃えたので、実際に菜園を作ることにしました。見様見真似でうまくできるでしょうか。今回は写真多めでその過程をドキュメント。
実際やってみると、良質な土にまみれることは、とても気持ちがよくある種の温泉的な体験に近いのではないかとすら思えました。
1坪分を区切る
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杉板でエリアを囲みます。これで自動的に一坪分の土壌を目印にできますので作業が楽です。石や草を取り除くのですが、予想外のものが埋まっているので要注意。
予想以上に品質はよくない庭の土
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ちょろっと顔を覗かせていた根っこを掘っていったら、なんと数メートルにもなる長くて太い根っこであることがわかりました。とても掘り出せなそうなので、適当なところでカットしました。全身を使って抜きに行ったので、この後筋肉痛に・・・。その後、その近くに手のひら二つ分はあるアスファルトの塊が出てきて閉口しました。とりあえず、埋め立てただけの土地は、本当に土の品質はよくないです。
良質な土を入れる準備
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杉板を建てるために杭を打ちます。折れない程度の材木を使います。腐りやすいと思うので、オスモの天然塗料で一回塗り塗装をしました。打ち込むと折れてしまいそうだったので、シャベルで穴を開けて、そこに埋め込むようにしました。案外それでも、しっかり固定されています。内側の土が外側に流れようと押しますので、外側の杭をよりしっかり打つとよいと思いました。
そしていよいよ、土を入れます。家庭菜園マスターの母によれば、土と腐葉土は7:3の比率がよいそうです。わかりやすくするため、7袋と3袋としました。
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ザーッと土を入れていきます。なんだかよくわからないけれど、童心に戻ったようで楽しいです。
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こちらがホームセンターで買った園芸用の土。なんだか美味しそう。
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こちらが町が配っている腐葉土。町で伐採した木や落ち葉で作っているそうです。とってもよい香り。
土に触れる喜び
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鍬を使って混ぜた後、手を使って少し丁寧に混ぜ込みました。まるで砂場。いい土というのは、その香りも手触りも本当に気持ちよい。そこにある土の成分の由来すらろくに考えたことがなかったなあと思い知ります。
そういえば、先週、山形ビエンナーレで坂口恭平さんが、「俺困ったら土ん中はいんのよ」という話がありましたが、確かに土に触れていると嫌な気持ちなんて消えてしまいますね。
参考:坂口恭平『自分の薬をつくる ワークショップ in 山形』
土を丁寧に混ぜたら、次は、畝を作ります。畝なんて作ったことがないので、調べてみると、南北と東西の方向につくる方法がそれぞれあるみたいです。要は日当たりが良好になるようにつくるのがいいです。うちは、背の高い野菜と低い野菜を段々に作ればよいので東西に作りました。
さっそく植え付け
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ねぎは三種植えました。こちらは京都九条葱。ねぎにはほとんど水を与えず育てるんだってことも初めて知りました。くたっとしているので、心配しましたが、写真をLINEで母に見せると、そういうものだそうです。一ヶ月くらいするとしっかり立ち上がるみたい。40代と70代の共通の話題づくりにも菜園はよいです。
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こちらはブロッコリー。特別好きな野菜でもないけれど、子供時代を知っていると愛おしくなるはず。
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なんとか形になりました。真ん中の畝は、じゃがいもや果物を植えるのに空けておきます。
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朝9時半から初めて、ここまで終えたら午後2時。当初予定していた理想に近い形になりました。小さな菜園、小さな一歩です。
家庭菜園を作ることは、新生活で高い優先事項だったのでなんだかとっても嬉しいです。これから、菜園をより豊かに育てていきたいです。最初にやるべきは、葉物に防虫カバーをかけることですかね。
2歳の我が子も、家に帰ってきたら急に畑ができていたのでびっくりしていました。子供が喜ぶ苺を植えようかなとも思います。
参考図書
参考図書として、「一坪家庭菜園」藤田智著の「土づくりの基礎」(p10-11)がとても参考になりました。(在庫がないようで出品者からの購入になりますが、新品でなければ1,000円以内で買えると思います)