海と山の間に越してから

2020年7月に一家で三浦半島の葉山町に引っ越しをしました。2016年ごろからじっくり温めてきて、一気に実現させた大きなそして嬉しい変化でした。

このブログは2020年5月の更新で長いこと止めていましたので、引っ越してからは2年半ほど更新せずに経過したことになります。このページを見返してみると、東京品川を中心に気がついたことを記していて、その当時のことが懐かしく思えます。

引っ越し後は、noteを使って移動後の暮らしについて書いたりもしてきました。しかし、そちらも少しずつ頻度が減って書かなくなり、同時に、SNSのTwitterやFacebookにも投稿しないようになっていきました。instagramは頻度高く更新していますが、あまり広げないようにプライベート設定にし知っている人を中心にやっています。内向きな対話をしていれば満足な時期が続いています。

こちらのブログは、自分でドメインを取って、ワードプレスというツールを使って構築したなかなか思い出深いところでもあり、かつ情報も宣伝的なものもなく簡素だと思います。改めて見直してみると、写真が大きく目に飛び込むなかなかいい環境かなとも考え、こちらに戻ってきました。

2023年2月9日:結局、noteからこちらのサイトに記事を順次移行することにしました。

葉山教会から少し山を上ったところからの景色。2022年1月

さて、現在の我が家は、山側の住まいなので、海までは自転車で10分、歩くと最寄りでも20分くらいはかかります。そのため、普段は山を眺めて暮らしているのですが、時々海に出かけていくとやはり視界の広さが全く違う風景がそこにはあります。葉山は、そんな山と海の視野を両方体験できる素敵なところだと思っています。

5歳になった子供は、とても行動的に過ごしています。地元の保育園に運よく入ることができ、毎日のように山や河原、海に出かけていき、その場所で身体をいっぱいに使ったアクティビティをしています。園長さんによれば、4歳までには身体がたくましくできてくるとのこと。それくらい大人でもハードな山道を子供たちは日常的に行き来しています。先日も3時間かけて隣町の山の公園まで行ってきたと聞きました。それに比べると、僕はまだまだ葉山の魅力を少ししか知らないと思っています。

引っ越してきた2020年夏頃は、未だコロナ禍の真っ最中で、近隣のお祭りや保育園の保護者会なども全て中止でした。続く21年も、依然予断を許さない時期。22年も年初から感染が続きました。

幸い、孤立するという印象を持つことなく、緩やかに地域に入ることができたのも、ご近所や保育園、友人のおかげだと思っています。また、元々が別荘地だったこともあり、葉山は人付き合いにおいては都会の雰囲気を残しています。ですが、人以外の植物や生き物、広い空や海、広がる豊かな土に目を向けると、都会的では決してなく、うみべの山も海も両方ある自然が広がっており、自分が全体の中の一部であることを感じられます。先日の「見えないものを知覚する」のように、人との付き合いが制限されても、人以外との交流に開いていける余地があるようです。

ただし、その交流の余地をするには、好奇心を外に向けて歩いたり、触れたりすることも大切です。その点においては、我が家では子供や猫の方が長けているのではないでしょうか。2023年は、そんな知覚を通しての交流の記録をしてみても(自分には)面白いのかもと考えています。