時をためる暮らしとは〜Great-grandfather-in-low’s work

建具をつくっていた義曽祖父から引き継いだ引戸。
静岡県磐田市の旧家から来て、我が家の入り口を守ってくれています。僕は全く会ったことのない人なのですが、縁は不思議なものです。

大切に使われてきたもので、こういうものの存在が、年月を重ねることに身の回りに増えていくことが時を貯める暮らしなのかもと思っています。

我が家を構成している部分は、今のところどれも新品です。ですが、玄関の土間と内外を分ける扉だけは3世代の家族史を引き継いでいます。

旧家を引き継いでそのまま暮らす事は難しいのが現実です。しかし、一部でも移設・移植することで家に蓄積してきたものの魅力が加わります。

お金を出しても決して手に入れられないもの。それは、血縁者の生活の記憶を引き継ぐ、特別な一品もの。失ったらもう手に入らない。だから、毎日触れるものなだけに大切にして暮らしていきたいです。