春の収穫で学んだ、成熟には、冬の厳しさも必要だということ

3月ごろから、毎週のように何か菜園から収穫できるようになりました。

1月の寒さで、スナックエンドウは枯れてしまうかと思ったものでしたが、寒さ対策で布で覆ったところ、なんとか持ち直したのでした。

危機を乗り越えると、3月下旬には太陽の登る位置も変わり、日照時間が大幅に増えました。それこそ、1月までは一日30分程度だったのが、2時間程度、4月には半日くらいの日照です。日の光を得たエンドウは、春を知覚するアンテナのようにすくすくと育ち始めました。

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興味深いのは、先に発芽して背も高くなっていた東側のエンドウたちが冷害出やられてしまい株が少なめで、長らく地面で眠っていた西側が過密なほど伸びてきたことです。大器晩成型のよう。

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ここまで大きくなれば、ほとんど手はかからず、少しの助けとしてはエンドウがまっすぐ伸びられるように麻紐で少し支えてあげるだけです。

なかなかの強風の時もありますが、全体でたわんで、うまく風を受け流しています。折れてしまわず、ぐにゃっと曲がってまた元に戻る。これを見ていると、レジリエンスという言葉が頭に浮かんできますね。

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そして遂に、おやつのようにおいしいエンドウができました!ほんのちょっと熱を加えると甘くて大変おいしい。 

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秋まきの野菜には、冬の辛さを通り抜ける関門があります。

ただ、美味しい野菜、健康な野菜になるには、寒さに十分に当てることが必要とのことです。このエンドウは、だからなのか(はたまた品種改良のおかげ?)とても甘く、さっと加熱するだけでびっくりするくらい美味しいです。

家族とそんな野菜たちが苦悶し、そして成長し、収穫し、少しだけ食卓に彩を加えることができる時間を楽しんでいます。