品川区戸越にある戸越八幡の裏側に、ひっそりと焦げて立ち枯れた木がある。
この木については、境内どこにも説明はないので、以前は家事か何かで以前焼けたのかと思っていた。しかし、最近入手した米屋陽一著「東京・荏原大空襲」によれば、昭和20年5月24日に品川区の旧名荏原区に大空襲があった。その際、焼夷弾で燃えたご神木がこの立ち枯れた木だという。
そのおかげか、境内は焼けずに残った。
71年経っても、こんなにも焦げ目はリアルに残るものなのだろうか。何も立て看板もないのが少し不思議な気がしないでもない。神社の方に聞いてみたところ、よくわからないともいう。70年以上経つとはそういうことなのか。もう少し詳しい方に聞いてみたい。