めぐる生命│桜の定点観察

赤瀬川原平さんの『路上観察学入門』に触発されて、この春は近所にこれはという毎日見られる芸術を探してみることにした。名所の桜は、確かに美しいが、桜の美を観るための間、余白が十分にあるかというと、騒がしさの中で困難である事のほうが多い。

僕は、2014年に品川区の旧中原街道沿いに越してきて、目を付けている桜が一本ある。荏原さくら公園にある。

今年は、この桜を定点観察することにした。この前の食堂の60代と思しき女将さんに聞いたところ、40年以上前から咲いているとのこと。

巡るエネルギーの流れを、毎日眺めに行き、カメラに収めた。これから夏になるが、まだ継続中である。