2021年4月より東北地方のフィールドリサーチに赴いています。大体2ヶ月に一度のペースです。リサーチの目的や内容については、文末のリンクを参照してください。
2022年3月に冬の青森県八甲田山を訪れました。八甲田山という明確な一つの山はないことをその時初めて知りました。八甲田ロープウェーを使い樹氷がみられる山頂公園まで向かいます。
強風になると運休になるようで、この日も到着後10分のところで、運休にするため下り便の最終に乗って欲しいとアナウンスがありました。一時間は散策するつもりでしたが、仕方なく退散することになりました。
短い滞在となりましたが、雪が降り積もる山では、夏場より地表の高さが2メールくらい上がっているため、視野も高く、樹氷の木々が近く、遠く臨む陸奥湾も美しかったのを覚えています。
不思議なのは、そこにあるものを凍らせてしまう過酷な状況なのにも関わらず、安らかな気持ちで危険を感じなかったことです。視界が抜けていること、一面が白くモノトーンであることがそのような錯覚を起こさせるのかもしれません。もしかしたら天国はこの延長線上にあるのでは、と思えたほど。雪国での生活体験が乏しいこともあり、そんな一つ一つの体験が新鮮であったりします。
こちらのブログでは、リサーチの際に自身で撮影した写真を使い、気づいたことを記していきたいです。