戸越八幡神社

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戸越銀座商店街を一本中に入ったところにある戸越八幡神社。

江戸を越えていくという意味という地名の由来が書かれた碑がある。もっとも興味深いのは、江戸時代に寄進された村人たちの名が記された狛犬の台座。鈴木さんや佐藤さんなど、今につながるメジャーな苗字もある。

明治時代以前は、庶民は苗字を公的には持つことが禁じられていたというが、村に残る古文書には見られるという。台座にしっかり何十人もの名前が彫り込まれているのを確認できる。

戸越神社に夕方ころいると、地元の方が仕事帰りにお参りに来られているのをよく目にする。二十代半ば以上からお年寄りまで。強制されず、生活の中に自然な形で信仰の対象や内省する場があるのはよい。都会の中でも、すぐに森の中に入って気分や意識のチャンネルを変えられる。

建物や土地の使用目的が変わりやすい東京の区内において、鎮守の森にはかつて東京がまだ多くの森や藪を残していた姿を留めていのではないだろうか。ここが特別といまは認識するが、100〜200年前は、23区であっても郊外はどこも田畑や森だったというから。

 

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