JR大崎駅の改札を南口に出ると、ひときわ白色系で美しいビル群が左手側に見える。
再開発の際に統一したのかと思ったが、これらは全てで大崎ニューシティであるから揃っているのも頷ける。TOC大崎、ホテルニューオオタニイン、日精ビル、新大崎勧業ビルディングは1987年にできあがった。
僕の暮らす町に出来つつある武蔵小山のタワーマンションが「感じのいいタワマン」をキャッチフレーズにしているが、その根拠としてアース色の建物というのをあげていた。確かに、建物の色は大切である。威圧感や空の色との調和と関係がある。ただ、もう一つ大切な要素は、デザインの方向性の統一性であろう。
ニューシティの反対側には、鏡面のようなガラス張りや黒々としたソニーやThinkparkのビルもあるので対象的である。もともと、2003年ごろときどきこのあたりに来たときは今のThinkparkがある方も白を貴重とした工場群だったように記憶している。
確かに、ビル群は薄い色の方が美しく見えるので「感じがいい」というのはあながち嘘ではないかなと思う。(自分から「感じがいい」というのは、いくらか感じが悪いようにも思えるが・・・)
そういえば、かつてフジテレビはお台場の他に、大崎を移転先候補にあげていたそうだ。もし、ここに移転していたら、すっかり場の雰囲気が変わっていたことだろう。
ビル群のすぐ裏に古くからの住宅地が広がっていて、地味で落ち着いた大崎はなかなか居心地がよいのである。